完成！「メロディ弾いてさがしチャオ！」

前回のブログで発表した「MIDI楽器でメロディ検索できるツール」が完成しました！
名前は、「メロディ弾いてさがしチャオ！」です。

スプラッシュ画面のイメージは、今回もアンの小箱のフリー素材を使用させていただきました。

「年内にベータ版を作って。。。」と書いてましたが、思ったものが結構さくさくとできあがったので、本日、ベータ版を公開しました。
今回の開発で苦労したところは、やはり登録メロディと入力メロディのマッチング処理の部分です。
１番はじめに作ったものは、絶対音階にしか対応できていませんでした。
これを相対音階対応しようとすると、入力されたデータの音階を少しずつずらしてマッチングするしかありません。
しかし、これだと、登録メロディの音階と入力メロディの音階が離れていると、マッチングにかなり時間がかかってしまいます。
登録されているデータが少なければ、あまり問題はないのですが、データが多くなるとかなり遅くなってしまいます。

そこで、今回開発したアルゴリズムが「隣接音階差分マッチング方式」です。
これは、登録メロディと入力メロディそれぞれについて、隣り合う音階の差をデータ化して、比較処理を行うという方法です。
音階の差分を比較するため、絶対音階、相対音階に関わらず１回でマッチングができます。
比較処理で「どの程度一致しているか」を見る処理については、かぞえチャオ！の「知的テキスト比較システム(ITECS)」を応用したものを使っています。
ラインごとに比較していたのを、１データごとに比較できるよう改良したものを使っています。
これが意外と使えたため、結構早く思ったものができあがりました。

Cres「年内にできたら。。。って言ってたけど、もうできたんか？」
Forti「なんか、今まで作った処理を一部改良するだけでできたって感じかなぁ～」
Cres「実際、使ってみてどんな感じ？」
Forti「メロディの登録を前もってやらないといけないのが、ちょっとめんどうかもしれんね。」
Cres「データは少しずつ作っていかなダメってことか。」
Forti「そうやね。一応、MMLファイルのインポートにも対応してるから、MIDI楽器がなくてもデータは作れるよ！」
Cres「MMLって何？」
Forti「PC-98やPC-88にあったミュージックマクロ言語のこと。」
Cres「『@1O5E4&E8D8C4D4E4E4E2D4D4D2E4G4G2』ってやつか。」
Forti「今回のソフトでは、メロディの音階だけで長さは見ないから、音長データは無視されるけどね。」

「メロディ弾いてさがしチャオ！」は、チャオの部屋からダウンロードできます。

機能の詳細については、上記にアクセスして見てください。

コメント 2

こんにちわ。
「メロディ弾いてさがしチャオ！」ですが、、、これは
ラジオで気に入った曲で曲名を聞きそこねた場合など、使えるんですかね。
その場合でも、今はネットでも曲が分かる時代になりましたね。
例えばこのような曲をつくりましたが、、、検索でますか。。
ある作曲家の耳コピー＆アレンジですが、、、でてきたら嬉しいです。
出てこなかったら、、自分の曲として配信しようかな（←やっぱそれはできないか（笑））
　↓
http://hazamahazama.cocolog-nifty.com/hidamari.mp3
by タジイ (2007-11-08 11:27) 

こんばんは。タジイさん。

「メロディ弾いてさがしチャオ！」ですが、曲を検索するためには、あらかじめメロディを登録したデータファイルを用意しないといけません。
データファイルがないと、曲は検索できません。

このメロディ登録やデータファイル作成は、「メロディ弾いてさがしチャオ！」でできるようになっています。

メロディの登録は、

・MIDI楽器を弾いて入力
・MIDIファイルを自動演奏してメロディパートだけ入力
・MML（ミュージックマクロ言語）で入力

の中から選べます。

このメロディデータとMP3やWMAファイルなどをリンクすると、メロディを弾くだけで、曲の検索ができるようになります。

このソフトは、データファイルをたくさんの人に作ってもらって、お互いに提供しあえる環境ができれば、ヒットすると思います。
この環境を如何にして作り出すかが、今の課題ですね！
データファイルの公開については、JASRACに問合せして、条件付でOKをもらっています。
「メロディ弾いてさがしチャオ！」、よかったら使ってみてください！
by Crescendo (2007-11-08 23:50)